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	<title>小説 &#8211; 神奈川県の結婚相談所エミリア</title>
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	<description>神奈川県の結婚相談所エミリア「第一印象の向上と手厚いサポートで成婚へ」  エミリアでは外見のブラッシュアップをはじめ、 疑似お見合い・疑似デート・会話・LINEのアドバイスなど、 様々なサポートで皆様を成婚へ導きます！ 入会前無料カウンセリング対応中！</description>
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		<title>僕の彼女はお見合い中【もう一つの物語】</title>
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		<pubDate>Tue, 04 Jan 2022 13:23:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
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					<description><![CDATA[「今日こそちゃんと言わなくちゃ」 こうしてゆうきとデートの約 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>「今日こそちゃんと言わなくちゃ」</h2>
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<p>こうしてゆうきとデートの約束をするのは何回目だろう。</p>
<p>アプリで出会ったのが２か月前。</p>
<p>それから一気に仲良くなって、同じ時間を過ごすのは本当に楽しかった。</p>
<p>いつでもゆうきは優しかったし、私は笑顔でいられる。</p>
<p>でも、私はお見合いを繰り返している。</p>
<p>きっと私と一緒でゆうきだって悩んでいるし、いろんなことを想像しているに違いない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>このまま時間が経って、私に結婚相手が現れたらどうするの？</p>
<p>結婚したとして、それからは不倫相手として一緒にいるの？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>二人のいびつな関係に答えが出るとは思えない。だけど、私は間違いなく数カ月後には誰かと結婚している自信もある。</p>
<p>自信があるからこそ、との関係をどうすればいいのか迷っているのも確かだった。</p>
<p>結婚したい私、結婚を考えていないあなた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>じゃあ、私は誰と一緒にいたいの？　私の幸せってなに？</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>スマホを操作しながら、なんとなくそんなことを考える。</p>
<p>（うん、じゃあ明後日の1時にいつもの場所で待ち合わせね）</p>
<p>こんな返事を送ると、いつも思う、早く明後日が来ないかなって。</p>
<p>そして、ゆうきに返事を書いた瞬間に届くメールの通知。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>〈新しいお見合いの申し込みが届いています〉</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私は小さなため息をつく。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>スマホの中でさわやかな笑顔で笑っている男性。</p>
<p>36歳　初婚　会社経営　年収800万円</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それ以上プロフィールを読まずにアプリを閉じる。</p>
<p>すると今度はラインの着信音。</p>
<p>（真琴は何が食べたい？　あと真琴にプレゼントあるよ）</p>
<p>気持ちがざわつく。</p>
<p>このままでいい。このままじゃいけない。</p>
<p>（今度のデートでちゃんと言おう。言わなかったらきっとお互いが不幸になる）</p>
<p>私はひとつの決心をした。</p>
<h2>「ねぇ、あと2ヶ月って知ってた？」</h2>
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<p>彼ははいつも私の話をニコニコしながら聞いてくれる。</p>
<p>遅めのランチを食べ終わったあとも、カウンター席に居座っていた私たちの前には、グラスが並んでいる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>昼からお酒なんてサイコー！</strong>」</p>
<p>「<strong>週末とは言え、ちょっとだけ非日常感覚だな</strong>」</p>
<p>「<strong>うん、なんか楽しくなっちゃうね。でもゆうきは飲むとすぐに顔に出ちゃうからなー</strong>」</p>
<p>「<strong>そうそう、オレすぐに赤くなっちゃうんだよな。逆に真琴はあんまり顔に出ないけど、けっこう酔っぱらうよな</strong>」</p>
<p>「<strong>もうワタシけっこう酔っ払いかも</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>お互いを呼び捨てにするほどの仲になった。でも、その先が見えない二人の関係。</p>
<p>それなのに、どんどんと惹かれていく気持ち。</p>
<p>ワインのボトルが空になりかけたころ、私はゆうきの肩にもたれながら、こんなことをつぶやいた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>「あれからお見合いのこと聞かないよね」</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ワイングラスを口に運びながらよしきが言う。</p>
<p>「<strong>聞いて欲しいの？</strong>」</p>
<p>「<strong>うーん、そういうんじゃないんだよねー</strong>」</p>
<p>「意味がわからないんだけど」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私は酔っていたけれど、意識だけははっきりとしていた。言わなきゃならないことがあるから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>「ねぇ、気がついてたかな。あと2ヶ月ってこと」</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ゆうきは、じっと前を見たままなにも言葉にしなかった。</p>
<p>「<strong>ゆうきと出会ってから2ヶ月。私が結婚するぞ！って決めてから4ヶ月。で、残った時間が2ヶ月だよ！　早くない？　びっくりだよね</strong>」</p>
<p>私はわざとおどけたような口調で言った。</p>
<p>それでも、ゆうきは黙ったまま。</p>
<p>私はその沈黙に耐えられなかった。だから、その勢いで言おうと思っていたことを口にした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>「2か月たったらさ、私は結婚しちゃって。それでも、こうしてゆうきと会ってたら不倫だよね。そうなったらどうするの？」</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>一番聞きたかったこと。だけど、一番聞いてはいけないこと。</p>
<p>（オレ、まだ結婚する気ないからさ）</p>
<p>そんな答えが返ってくる覚悟もちゃんとしていた。そう言われたら、それはもう受け入れるしかない。</p>
<p>でも返ってきた答えはそんなんじゃなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>真琴ってさ、不思議だよね</strong>」</p>
<p>「<strong>え？　何が？</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そういう私をゆうきは微笑みながら見つめてくる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>あっ、そうだよね。意味わからないよね、私のしてること。ごめんね</strong>」</p>
<p>「<strong>謝ることなんてないでしょ。そんな真琴のことが好きなんだから仕方ない</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>好きなんだから・・・</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>でも、それは私の思う未来とはちょっと違う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>真琴のお見合いってさ、いつまで続くのかな？</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>意外なことを質問された。</p>
<p>だって私のお見合いが終わるってことは、誰か一人に決めたとき。</p>
<p>それって、一気に結婚が現実的になるってことだから、ゆうきは知りたくないんだと思ってた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>わからないよ。今日の人だって悪い人じゃなかったし。今度のお見合予定だってあるけど、まだどんな人か知らないし</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（どうしてそんなこと聞くの？）</p>
<p>私は言えなかった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>そうだよな。いつ誰とどんなふうに出会うのかなんてわからないし。次のお見合い相手が結婚相手かもしれない。</strong></p>
<p><strong>ほんと、結婚相談所って、すごい仕組みだよ。なんて言ったっけ？　真琴の入ってる結婚相談所の名前</strong>」</p>
<p>「<strong>前にも教えたよー、相談所の名前</strong>」</p>
<p>「<strong>忘れちゃった、あははは</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私は、ゆうきの答えを、気持ちを聞きたかった。だけど、答えは返ってこない。</p>
<p>だってそれ以上は言えないし、言える立場でもないから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だから、あの時の会話が今でも心に引っかかっている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（<strong>真琴はオレとこれからどうなりたい？</strong>）</p>
<p>って聞かれたとき</p>
<p><b>（きぼうくんはサニーちゃんとの未来を想像できる？）</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>こんなことを言って誤魔化した私。</p>
<p>わからない答えを、見えない未来を胸に抱えたまま探り合いをしている私とよしき。</p>
<p>今日もまたいつものように、私とよしきは手をつないで歩く。そして歩きながら軽くキスを交わす。</p>
<p>こんなシーンはいつまで続くんだろう？</p>
<h2>「そういえばプレゼントもらってない！」</h2>
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<p>ゆうきと別れて一人、ホームのベンチに腰掛ける。</p>
<p>（ちゃんと答え、聞けなかったな・・・）</p>
<p>次のお見合いは一週間後。</p>
<p>（そろそろ決めなきゃだめだ）</p>
<p>そんなことを考えていた。</p>
<p>家に帰ってから、「無事に着いたよ」のラインをしようと画面を見たときに、昨日のメッセージが目に入る。</p>
<p><b>（真琴にプレゼントあるよ）</b></p>
<p>あれ？今日もらってないよ。忘れちゃったのかな？</p>
<p>ラインで催促しちゃおう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その時、スマホの通知音が鳴る。</p>
<p>いつもの、お見合い申し込みを教えてくれるメール。</p>
<p>〈<strong>新しいお見合いの申し込みが届いています</strong>〉</p>
<p>ゆうきに送るために開いたラインを閉じて、申し込み相手を確認した。</p>
<p>そのとき、私は自分の目を疑った。</p>
<p>いや、スマホがエラーを起こしたんだと本気で思った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だって、お見合い相手の欄に映っている写真は間違いなくゆうきの姿だったから。</p>
<p>それも、それは私がデートの時に撮って送ったヤツ。</p>
<p>なんで？　どうして？</p>
<p>状況がまったく理解できなかった。</p>
<p>毎日のように確認する、見合い申し込み画面。</p>
<p>見飽きるほど何回も見たその画面で笑っているゆうきの写真。</p>
<p>メッセージには、こんなことが書いてあった。</p>
<p>「<strong>運命の人と出会いを信じます。よろしくお願いいたします</strong>」</p>
<p>私はその場で結婚相談所のカウンセラーに退会手続きの電話をかけた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>「それから・・・」</h2>
<p>「<strong>もしかして、たった一回のお見合い申し込みするためだけに、何十万円も払って結婚相談所に入ったの？</strong>」</p>
<p>「<strong>そんなわけないでしょ。大金持ちじゃあるまいし。真琴が入ってる相談所ってさ、無料でお試しプランっていうのがあるんだよ。一回だけお見合い申し込めるの</strong>」</p>
<p>「<strong>そうなの？知らなかった。じゃあ、ゆうきは、タダで結婚相手を手に入れたんだ。それに私の入ってる相談所の名前なんて忘れたって言ってたくせに、ちゃんと覚えてたし</strong>」</p>
<p>「<strong>まあね</strong>」</p>
<p>「<strong>ズルイっ</strong>」</p>
<p>「<strong>口で言うだけなら、誰でも言えるじゃん。好きです、結婚する気でいますなんてさ。だから、オレはちゃんと申し込んだんだよ。本気で結婚したいって思ってる真琴にね</strong>」</p>
<p>「<strong>カウンセラーの人、びっくりしてたよ。いろんなこと</strong>」</p>
<p>「<strong>だろうね。真琴にお見合い申し込んで、すぐに退会なんてしたから、けっこう怒られちゃったけどな</strong>」</p>
<p>「<strong>そうだよー。私も大変だったんだから。カウンセラーの人は罰金だ、違反だなんてギャーギャー騒ぐし。でも最後は所長さんがわかってくれて、なんとか無事に退会できたけど</strong>」</p>
<p>「<strong>ギリギリだったかな</strong>」</p>
<p>「<strong>そうだよ、ホントにギリギリ</strong>」</p>
<p>「<strong>でも間に合った</strong>」</p>
<p>「<strong>うん</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>大好きな人の腕にぎゅっと抱きつけるカウンターの横並びが好き。</p>
<p>頬杖をつきながら、私の顔をじっと見つめる彼。</p>
<p>その顔を下から覗き込んで私はいつもこう思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「<strong>ありがとう、出会ってくれて</strong>」</p>
<p>って。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>サニーときぼうとマカロンと。</p>
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<p><b>僕の彼女はお見合い中（終）</b></p>
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			</item>
		<item>
		<title>僕の彼女はお見合中　第6話【バーカ！】</title>
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		<dc:creator><![CDATA[abe]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 29 Dec 2021 07:01:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
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					<description><![CDATA[「彼女の告白」 真琴は珍しく行きたいお店があるって言いだした [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>「彼女の告白」</h2>
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<p>真琴は珍しく行きたいお店があるって言いだした。いつもなら何食べる？　どこ行く？なんていう会話が二人の間では当然だったのに。</p>
<p>「ねぇ、行きたいお店があるんだけど」</p>
<p>「え？いいけど、どこ？」</p>
<p>「駅前の居酒屋さん」</p>
<p>二人が初めて会ったお店だった。</p>
<p>どこにでもあるチェーンの居酒屋。おしゃれでもないし、料理が特別に美味しいわけでもない、普通のお店。</p>
<p>どうして、真琴が急にそんなことを言いだしたのかはわからなかった。（たまにはそんな気分になることもあるか）なんて、軽く考えていたオレ。</p>
<p>いつものように横を歩く真琴と手をつないで、夕暮れの道を歩く。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ただ、ちょっとだけ違ったこと。それは、つないだその手が、いつもより少しだけ強くオレの手を握り締めていたこと。</p>
<p>目の前で真琴は楽しそうに色んなことを話してくれる。</p>
<p>会っていない時間、どんなふうに過ごしていたとか、今日会社に来たお客さんがどれくらい特徴的だったとか。</p>
<p>そして、オレはそんな真琴を見るのも、話を聞くのも大好きだった。</p>
<p>しばらく、いつものように二人の時間を楽しんだあと、何気なくオレは聞いた。</p>
<p>「<strong>最近のお見合い、どう？</strong>」</p>
<p>自分にとってこれ以上ないほど衝撃的な答えが返ってくるなんで、思いもせずに。</p>
<p>（まだわからないかな）</p>
<p>そんな返事をどこかで想像していた。ジョッキのビールを飲みながら真琴の言葉を待つ。</p>
<p>二人の間に言葉と音が消えた数秒間。</p>
<p>ふと視線を上げる。真琴はオレの顔を真っすぐに見つめていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>「ゆうき、あのね。私、入籍しちゃったんだ」</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その言葉を聞いたとき、オレの全身が一瞬で凍りついた。</p>
<p>なんで？　どうして？</p>
<p>そんな感情すら湧いてこない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（真琴・・・何言ってるの？　どういうこと？）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そんなふうに思えたのは、数秒後。でもその数秒はとてつもなく長く感じたた数秒。</p>
<p>そして、真琴の言葉をようやく理解できたと同時に、オレの心臓が張り裂けるかと思うほどに波打った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「え？　入籍って結婚したってこと？」</p>
<p>「うん」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>オレは何も言えなかった。いいや、言いたいことも聞きたいことも山ほどあったけれど、言葉でにできなかった。</p>
<p>しばらくして、真琴がゆっくり話し出した。</p>
<p>「ごめんね、どうしてもゆうきに言えなかった。お見合いしてる人の中で、いい人がいたんだ。好きとか愛してるとか言う感情じゃなくて、この人となら結婚してもいいって思えた人・・・」</p>
<p>オレは真琴の話を、そのまま聞き続ける勇気がなかった。だから、この場からすぐにでも立ち去ってしまおう、テーブルの上の空になった皿を見つめながら、そう思った。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>「あなたは優しすぎるから」</h2>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-1129" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/22759333_s-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/22759333_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/22759333_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>ゆ　う　き・・・</p>
<p>席を立とうとしたオレの耳に聞こえてきたのは、聞きなれたその声。</p>
<p>瞬きひとつぜずに、大粒の涙を流し続ける真琴はオレ顔を真っすぐに見つめていた。</p>
<p>そして、その顔はかすかにほほ笑んでいるようにも見えた。</p>
<p>このまま立ち去ることなんてできないって思った。</p>
<p>「すごく苦しかったんだよ。ゆうきといる時間が楽しすぎたから」</p>
<p>「うん」</p>
<p>「<strong>でもね、私は結婚したかった</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>オレはこの時、初めて真琴がそうまでして結婚にこだわった理由を知ることになる。</p>
<p>真琴が自分の両親を知らずに育ったということ。</p>
<p>大好きな人と家族になりたかったこと。</p>
<p>そして、真琴が何よりも手に入れたかったのは家族というカタチの愛だということ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>オレは真琴の話を聞きながら、下を向いて泣くことしかできなかった。テーブルの上、水たまりができるほど涙があふれ続ける。</p>
<p><b>「ゆうきは優しすぎるくらい優しい人。だから、ずっと一緒にいられたら、きっと私との結婚だって考えてくれたと思うの。でもね、その優しさが私にとっては残酷だったんだよ」</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>オレは真琴から残酷だなんて思われてたんだ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「私の気持ちを無視なんてできないでしょ？ゆうきは」</p>
<p>（そうだよ、いつも真琴のことを一番に考えてた）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「でもね、結婚したい私の気持ちを知りながら、ゆうきが結婚を考えるまで恋人で我慢させるなんてこと・・・できる？」</p>
<p>そう言われてハッとした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（オレってバカだ。真琴が本当に望んでいた未来を今になって気がつくなんて、とんだ大バカ野郎。ずっと、真琴はサインを出してくれていたじゃないか！　オレは真琴のことを一番に考えてるなんて思ってけど、全然逆だった。最優先していたのは、勝手な自分の気持ち。最悪だ・・・）</p>
<p>でも、すべてが手遅れで、なにひとつ巻き戻すことなんてできない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ごめんね。黙って入籍しちゃって。だけど、それを隠してゆうきと付き合うなんてできないから」</p>
<p>何も言えなかった。</p>
<p>沈黙が二人を包み込むなか、オレは真琴にこんな質問をした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「いい人？」</p>
<p>「<strong>うん、いい人。結婚相手としてね</strong>」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>その答えが、オレの心に深く突き刺さった。まるで錆びた刃物が、ズブリとめり込んでくるように。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>お店を出るころには降っていた雨も止んでいた。</p>
<p>オレは真琴の手を握り、駅まで歩いた。</p>
<p>これからどうしようなんて考えることもできなかった。</p>
<p>わかっていたのは真琴は結婚してしまい、オレはそれを黙って見ていた。</p>
<p>ただ、それだけ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>連絡を取り合うとか、結婚しても付き合うとか。きっとそれは真琴が望む未来じゃない。</p>
<p>それがわかっているから、お互いにこれからのことなんか、話しても仕方がない。</p>
<p>改札口でいつものように、真琴の後ろ姿を見送る。こんなことも最後かもしれない。</p>
<p>でも、もしかしたら・・・</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ゆっくりと離れていく真琴の後ろ姿。いつもなら、階段の手前で振り返って手を振ってくれた彼女。</p>
<p>真琴は振り向かずに小さく手を挙げた。</p>
<p>オレはその姿を見てから、クルリと向きを変えて歩き出す。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>一人で帰る電車の中。一通のラインが届く。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>嘘でもいいから、ずっと一緒にいたいって言って欲しかった。</b></p>
<p><b>私は嘘だって知ってても、その言葉を信じたと思うよ。</b></p>
<p><b>バーカ！　</b></p>
<p><b>だけど、ありがとう。　</b></p>
<p><b>大好きだよ、ゆうき。　　　　　　　　</b></p>
<p><b>真琴</b></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>電車の窓から見えた夜空には、マカロンみたいな黄色い満月が顔を覗かせていた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<img decoding="async" class="alignnone wp-image-1127" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/22970287_s-300x200.jpg" alt="" width="438" height="292" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/22970287_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/22970287_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 438px) 100vw, 438px" />
<p>&nbsp;</p>
<p>fin</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もうひとつの未来へ・・・</p>
]]></content:encoded>
					
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		<title>僕の彼女はお見合中　第5話【その時が来るまで】</title>
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		<dc:creator><![CDATA[abe]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 18 Dec 2021 16:13:27 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
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					<description><![CDATA[残された時間 真琴とキスをしてからというもの、オレは本当に浮 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>残された時間</h2>
<p>真琴とキスをしてからというもの、オレは本当に浮足立っていた。二人で食事し、手をつないで歩く。たったそれだけのことが、嬉しくてたまらない。</p>
<p>まるで、生まれて初めて彼女ができたときのような高揚感に包まれていた。</p>
<p>ただし、そう思えるのは目の前に真琴がいる時と、デートのあと彼女の後姿を見送るまで。</p>
<p>「このままだと、結婚しちゃうんだよ、私」</p>
<p>真琴がつぶやいた言葉が、ずっと耳から離れない。その言葉をどう受け止めればいいのか。そして、どんなふうに自分の中で消化していけばいいのか。ずっと考え続けているけど、答えが見つかる気配はまったくない。</p>
<p><b>ただ、わかっているのは、オレは真琴が好きだと言うこと。</b></p>
<p>一緒にいたい　離したくない　そばにいて欲しい　オレのことを見ていて欲しい</p>
<p>どの想いも真琴には伝えられない、そんな気がしていた。</p>
<p>もし、どれかひとつでも言ってしまったら、真琴はオレの前から消えてしまうような気がしていたから。</p>
<p><b>（半年って決めてるんだ）</b></p>
<p>真琴が決めた結婚までのタイムリミット。そのことを忘れることなんて一瞬もなかった。</p>
<p>知り合って1か月。</p>
<p>サニーって名前で、オレの前に現れたときの真琴は無邪気で、素直な女の子だった。でも一緒にいればいるほど、惹かれていって好きになって。</p>
<p>残された時間は3ヶ月。あっという間。</p>
<p>これから先のことを考えるってことをしたくなかった。怖いとか嫌だとか、そんな簡単な話じゃなくて、オレ自身、自分の気持ちがどう変わるのか、まったく想像ができなかったから。</p>
<p>でも、そんな悠長なことを言ってられるほど時間は残っていないって気がつくときがやってきた。</p>
<h2>僕の天使は週末に</h2>
<img decoding="async" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-1105" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_7f3f75b0717936d0deddcf50e458e24b-300x225.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_7f3f75b0717936d0deddcf50e458e24b-300x225.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_7f3f75b0717936d0deddcf50e458e24b-400x300.jpg 400w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_7f3f75b0717936d0deddcf50e458e24b.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>その瞬間、ドキッとした。</p>
<p>少し速足で近づいてくるその姿は、オレがいままで見てきた真琴とは違っていた。</p>
<p>真っ白いブラウスと、ほんの少しタイトなスカート。そして細身のピアスが揺れている。</p>
<p>この日、オレと真琴は初めて週末に会う約束をした。</p>
<p>お見合いが午前中だけで終わる。</p>
<p>ただそれだけの理由だった。</p>
<p>でも、この週末デートは、オレにとって大きな分岐点だった。</p>
<p>オレの横でいつものように楽しそうに話す真琴。遅めのランチを食べ終わったあとも、カウンター席に居座っていたオレたちの前には、ワイングラスが並んでいる。</p>
<p>「昼からお酒なんてサイコー！」</p>
<p>「週末とは言え、ちょっとだけ非日常感覚だな」</p>
<p>「うん、なんか楽しくなっちゃうね。でもゆうき、飲むとすぐに顔に出ちゃうからなー」</p>
<p>「そうそう、オレすぐに赤くなっちゃうんだよな。逆に真琴はあんまり顔に出ないけど、けっこう酔っぱらうよな」</p>
<p>「もうワタシけっこう酔っ払いかも」</p>
<p>お互いを呼び捨てにするほどの仲になった。でも、その先が見えない二人の関係。それなのに、どんどんと惹かれていく気持ち。</p>
<p>後戻りできるのか？　どこかで割り切れるのか？</p>
<p>考えたくないことが山ほどあった。</p>
<p>ワインのボトルが空になりかけたころ、真琴がオレの肩にもたれながら、話始めた。</p>
<p>「ゆうきって、あれからお見合いのこと聞かないよね」</p>
<p>飲みかけたワイングラスが一瞬止まる。</p>
<p>確かにお見合いのことを聞いたのは3回目のデートのときに聞いた一回だけ。たぶん、無意識だったけど聞きたくなかったから。</p>
<p>「聞いて欲しいの？」</p>
<p>「うーん、そういうんじゃないんだよねー」</p>
<p>「意味がわからないんだけど」</p>
<p>「だよねー！　あっ、いろんなもの食べちゃったからリップ塗らなきゃ」</p>
<p>寄りかかっていた頭を急に起こし、ハンドバッグからリップを取り出す真琴。そして、ゆっくりと塗ったのは、いつもよりほんの少し濃いピンクの口紅。</p>
<p>その仕草をじっと見つめていた。そして、その時オレは気がついた。</p>
<p>このままの関係でいたら、真琴は離れて行ってしまう。誰かにとられてしまうんだって。</p>
<p>なんで今まで、そんなことがわからなかったのか？　いやきっとわかっていたけれど、心のどこかで、そうはならないんじゃないだろうかって思ってたのかも知れない。</p>
<p>（お見合いが上手くいっても急に恋人にはならないんだよ）</p>
<p>そんな言葉に安心していたのかもしれない。</p>
<p>本当にバカだった。そんなことあるわけない。</p>
<p>全部じゃないけど、知り合った頃よりもだいぶ真琴のこともわかってきた。</p>
<p>いつもと違う服、いつもはしないピアス。そして、オレが知っている真琴よりも、少しだけ濃いピンクの口紅をつける彼女。</p>
<p>そんなことまでわかるようになったのに、オレは言わせてしまった</p>
<p>（お見合いのこと聞かないよね）</p>
<p>って。</p>
<p>真琴がそんなことを言ったのは、酔った勢いなのか。それとも、今まで言えなかった気持ちなのか。その答えはわからなかったが、間違いなくオレの目の前に二つの選択肢が置かれた瞬間だった。</p>
<p>そして、オレはそのどちらかを選ばなければならない。残された時間はあと2か月ちょっと。</p>
<h2>「きぼうくんはどうしたいの？」</h2>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-1106" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_4c501d41b60ba37b1815e149f3953785-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_4c501d41b60ba37b1815e149f3953785-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/12/picture_pc_4c501d41b60ba37b1815e149f3953785.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>リップを塗り終えた真琴は、再び肩にもたれかかってオレの腕に抱きついてくる。ちょっと飲みすぎたカップルがじゃれ合うように。</p>
<p>「ねぇ、もし私が結婚しちゃったらさ、ゆうきはどうするの？」</p>
<p>一番答えられない質問だった。</p>
<p>それでもいい・・・</p>
<p>そんなのは耐えられない・・・</p>
<p>わからない、そうなってみるまでは・・・</p>
<p>どの答えも無責任で薄っぺらい。まるで今のオレそのもの。</p>
<p>「わかるわけないよね。ごめんね、酔っ払いでーす」</p>
<p>「あのさ、ひとつ聞いていい？」</p>
<p>「なあに？　変な質問なら答えないからね」</p>
<p>そんな言い方も真琴らしい。</p>
<p><b>「真琴はオレとこれからどうなりたい？」</b></p>
<p>いちばん聞きたかったこと、いちばん聞けなかったこと。</p>
<p>前に聞いたときも返ってこなかった疑問。</p>
<p>一緒にいる時間が増えて、お互いの距離が縮まった今、その答えはあの時と変わった？</p>
<p>真琴は、肩から少し顔を離し、オレの顔を下から覗き込みながらこう言った。</p>
<p><b>「きぼうくんはサニーちゃんとの未来を想像できる？」</b></p>
<p>オレを見る真琴の瞳は、これ以上ないほどまっすぐで綺麗だった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そして、その瞳を見ていたら、真琴はきっと、オレの質問に答えたくない理由があるんだって思えた。</p>
<p><b>「優しいよね、ゆうきは。私が知ってる誰よりも」</b></p>
<p>真琴はそう言いながら、またオレの腕をぎゅっと抱きしめた。</p>
<p>こんな時間がずっと続けばいいのに・・・</p>
<p>でも、二人の時間はそんな思いを受け入れてはくれなかった。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>僕の彼女はお見合い中　第4話【このままだと結婚しちゃうんだよ】</title>
		<link>https://emiria.wedding/965</link>
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		<dc:creator><![CDATA[abe]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 07 Oct 2021 16:45:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
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					<description><![CDATA[５分だけのデート どうしても真琴の顔を見たくなった。 約束な [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>５分だけのデート</h2>
<img decoding="async" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-975" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/3861286_s-300x225.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/3861286_s-300x225.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/3861286_s-400x300.jpg 400w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/3861286_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>どうしても真琴の顔を見たくなった。</p>
<p>約束なんてしていなかったけど、真琴の仕事が終わるころ、会いに行こうと決めていた。</p>
<p>ラインにメッセージを入れる。</p>
<p>（今日、会いたいんだけど。もし真琴ちゃんの時間がないなら５分だけでもいいし）</p>
<p>返事が来たのは１時間もたった頃。</p>
<p>（５分だけでいいの？）</p>
<p>こんな短いメッセージを見た瞬間、オレは気持ちをキュッと掴まれたようだった。</p>
<p>もう、わかっている、オレは真琴のことが本当に好きなんだって。惹かれるとか、もっと知りたいとか、そんな曖昧な感情じゃなく。</p>
<p>俺は真琴の住む街へ、車を走らせる。初めて会った日に買っていったレモンのマカロンを助手席に置いて。</p>
<p>すぐに会えるような距離じゃなかったけど、真琴の顔を見るためだけに時間を使いたかった。</p>
<p>車の中でずっと考えていた「５分だけでいいの？」なんて返事を書けるヒトっているんだなって。すべてのことを見透かされているような不思議な感覚。真琴は３つも年下なのに。</p>
<p>駅前のロータリーは夕暮れに包まれ、たくさんの人がそれぞれの方向へ散っていく。コンビニへ行く人、家族の迎えを待つ人、そして仲良く手をつないで歩く男女。</p>
<p>そんな風景を眺めていると、スマホから着信の音。</p>
<p>（今から改札出るね）</p>
<p>真琴からのライン。</p>
<p>（ロータリーの交番前にクルマ停めたよ）</p>
<p>（はーい）</p>
<p>あと１分もしないうちに真琴の顔が見られる。そう思うと、気持ちがポッと暖かくなる。心の中で何回もリピートするのは「会いたい」「声が聞きたい」「一緒にいたい」そんなことばかり。</p>
<p>真琴はオレのことを見つけると、速足で近づいてきた。</p>
<p>「おまたせ、ゆうきさん」</p>
<p>「待ってないよ」</p>
<p>嘘だった。</p>
<p>真琴との待ち合わせ場所に着いたのは約束の３０分前。でも、真琴を待つだけの時間も十分に楽しかった。こんなことだって、幸せなことだって知っていたから。</p>
<p>車のドアを開けた真琴が小さく声を出した。</p>
<p>「あっ」</p>
<p>「そうだよ」</p>
<p>「それって、あのマカロンだよね？　そうだよね？」</p>
<p>「うん、真琴ちゃん、お気に入りみたいだったから買ってきた」</p>
<p>「嬉しいなぁ。ゆうきさんって、ホントにうまいよね。そういうとこ」</p>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-966" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/4616453_s-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/4616453_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/10/4616453_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>こんな会話をするときに、真琴は決まって少しだけ首をかしげる。癖なのかわざとなのかはわからないけれど、少し見上げるような真琴の表情がたまらなく好きだった。</p>
<p>「うまいって何が？」</p>
<p>「恋愛とか女の子の扱いとか・・・かな。うますぎるのも怪しいけどね」</p>
<p>「そうなの？」</p>
<p>助手席でマカロンの入った紙袋を大事そうに抱える真琴。そして、真琴が行きたいって言っていたレストランに向かった。</p>
<h2>このままだと・・・</h2>
<p>真琴はオレの「５分だけでもいい」なんて言うマガママを聞いてくれた上に、ちゃんと時間を作ってくれた。</p>
<p>真琴と一緒にいる時間は楽しくて、あっという間に過ぎてしまう。まだまだお互いに知らないことが多かったから、話題なんていくらでもある。</p>
<p>たくさんのことを話す中で、心の片隅にいつもそっと置かれている小さな箱。その箱の中に入っているのは「これから」っていう未来。</p>
<p>箱のふたを開けてしまうと「真琴と自分のこれから」を意識しなくちゃならない。だから、オレは必死でその蓋が開かないように押さえつけていた。</p>
<p>我慢とか、不安とか、心配とか、後悔とか。きっとそんな感情が混ざり合った箱の中身。できればあること自体を忘れてしまいたいけれど。</p>
<p>食事を終えたオレと真琴は、コーヒーを買いに、レストランからコンビニまでをブラブラ歩いた。少しだけ遠いコンビニ。オレは自然と真琴の手を握った。</p>
<p>真琴は何も言わずに、ずっと手を握ってくれている。言葉はなかったけど、ちゃんと真琴の気持ちを受け取ったような気がしていた。その時は・・・。</p>
<p>車に戻ってからも、オレと真琴はずっと話していた。仕事のこと、趣味のこと、そして恋愛のこと。</p>
<p>「ねぇ、ゆうきさんはどんな彼女が欲しいの？」</p>
<p>「うーん、難しいな。オレのこと好きでいてくれる人かな」</p>
<p>「それって、当たり前じゃない？」</p>
<p>そう言いながら笑う真琴。</p>
<p>「じゃあ、ゆうきさん、好きって思われてないのに、付き合ってた彼女がいるの？」</p>
<p>「いや、そんな意味じゃないんだけどな。じゃあ、逆に真琴ちゃんはどんな男性が好み？」</p>
<p>初めて真琴と会った日も同じ質問をした。その時は何も知らなかったから。</p>
<p>でも、今は知ってることがある。</p>
<p>口に出してから、オレはハッとした。</p>
<p>（聞いちゃダメなことだ。真琴はお見合いしてるんだった）</p>
<p>押さえつけていた蓋が、少しだけ開いてしまった。</p>
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<p>「私はね・・・」</p>
<p>結婚相手を探してるから・・・</p>
<p>オレは心の中で、その言葉を言わないでくれてって思っていた。その先を聞きたくなかったから。</p>
<p>「<strong>私はね、一緒にいたいって思う人かな。特別な事なんてなくていいから</strong>」</p>
<p>予想外の答えだった。</p>
<p>「そうなんだ」</p>
<p>そう言いながら、オレは真琴の手を握っていた。</p>
<p>「さっきね、ゆうきさんと手をつないだ時、ぜんぜん嫌じゃなかった」</p>
<p>やっぱり意外だった。言葉が意外なんじゃなくて、そんなことを言う子なんだっていう驚き。</p>
<p>オレは、何の迷いもなく真琴にキスをした。ロマンチックでもなんでもないクルマの中で。</p>
<p>だけど、箱から溢れ出してきた「これから」ってヤツが。</p>
<p>真琴が小さな声で言う</p>
<p><b>「このままだと、結婚しちゃうんだよ、私」</b></p>
<p>どうしていいかわからない。わからない二人のこれから。</p>
<p>そして一番わからないのは、お見合いを続ける真琴を、これから先、どんなふうに想うのかっていう自分の気持ち。</p>
<p>好きっていう気持ちの置き場所はどこにあるんだろう？</p>
<p>真琴の手は暖かく、そしてさっきよりもほんの少しだけ強くオレの手を握り返していた。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>僕の彼女はお見合い中　第3話【わかってるよ】</title>
		<link>https://emiria.wedding/824</link>
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		<dc:creator><![CDATA[abe]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 04 Sep 2021 04:11:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
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					<description><![CDATA[彼女の週末と僕の気持ち 真琴はいつものように待ち合わせ場所に [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>彼女の週末と僕の気持ち</h2>
<p>真琴はいつものように待ち合わせ場所にやってきた。仕事が終わった木曜日の夜。</p>
<p>「お疲れ様、ゆうきさん」</p>
<p>「お疲れ様、今日はちゃんとお店予約してあるからさ。真琴ちゃんリクエストのスペイン料理」</p>
<p>そう言って、オレは真琴と二人で歩き出した。手をつなぐことなんかない。ただ並んで歩いているだけ。それでも、ソワソワする気持ちは間違いなくあった。</p>
<p>前回、真琴と会ったのは一週間前。</p>
<p>週末を挟んで３回目のデート。その週末に真琴はどう過ごしたのか？どんなことを考えていたのか？　そして、今何を思っているのか？　<strong>知りたいことは山ほどあった。わからないことだらけだったから。</strong></p>
<p>でも、それをそのまま口に出す勇気もない。初めて会ったときよりも、ずっと真琴に惹かれている自分がわかっていたから。</p>
<p>店に入ると、先客が３組。オレと真琴は、カウンター席の一番奥に腰を下ろした。真琴の隣に座るのはこれが初めてだった。</p>
<p>オレはけっして強くない酒を、ゆっくりと飲みながら話をする。真琴の話にうなづいたり、茶化したり。そして、真琴の質問に答えたり。</p>
<p>「そういえば、ゆうきさんってなんでアプリなんかしてたの？」</p>
<p>「なんでって、理由なんか一つしかないでしょ。出会うためだよ」</p>
<p>「運命の人に？」</p>
<p>「もちろん」</p>
<p>「で、いたの？運命の人」</p>
<p>（うん、オレの横に座ってる・・・）</p>
<p>一瞬、そんなダサい答えが頭をよぎった。そして、オレは真琴の質問には答えずに、つい週末のことを聞いてしまった。</p>
<p>「<strong>お見合いどうだった？</strong>」</p>
<p>本当はそんなこと聞いちゃダメなんじゃないかって、どこかで思ってた。</p>
<p>じっと返事を待っていると、意外にも真琴は明るい声でしゃべり始める。</p>
<p>「いい人だったよ。なんかね、趣味でボランティやってる人だった」</p>
<p>「へぇー、ボランティアか。すごいな」</p>
<p>「<strong>でしょ、人としてとってもいい人っぽかった。でもね、結婚相手って考えると、いい人過ぎるっていうか、そういうんじゃないんだよね</strong>」</p>
<p>「なんとなくわかる気がする」</p>
<p>「でしょでしょ？　そうなの。いい人なんだけど、そうじゃないっていうか・・・」</p>
<p>あっけらかんと話す真琴は、いったい何を考えているんだろう？どうして、オレと会ってくれるんだろう？不思議で仕方なかった。</p>
<p>それを直接聞くのは簡単だった。だけど、一緒にいてくれる理由を聞けない自分がいた。</p>
<p>（お見合いの合間の息抜きなんかじゃないよ）</p>
<p>その言葉にどんな意味があるのか？　知りたい気持ちと知りたくない気持ちが交差する。</p>
<p>真琴はそんなオレの気持ちを知ってか知らずか、お見合いのことを淡々と話す。</p>
<p>お見合いは１時間くらいだってこと。お見合いしただけじゃ連絡先は交換できないってこと、</p>
<p>そして、お互いに気に入っても、旅行や宿泊したら結婚相談所を辞めなきゃならないルールがあることも教えてくれた。</p>
<p>「じゃあ、お見合いから先に進んでも、恋人同士みたいにはならないんだ？」</p>
<p>「恋人同士っていうのがどんなことかわからないけど、お見合いしてその後に交際ってなっても、いきなりキスしたりエッチしたりなんてことはないの。ちゃんと決まってるんだ」</p>
<p>真琴が教えてくれるお見合いの話は、どれも知らないことばかりだった。</p>
<p>「お見合いのあとは、お互いのお試し期間ってこと。とりあえずプラトニックで付きあってみて、それで判断しましょって話」</p>
<p>「すごいシステマチックなんだな」</p>
<p>「でしょ？　そこから結婚相手を探すの」</p>
<p>一瞬だけ、真琴の顔から笑顔が消えた。</p>
<img decoding="async" width="300" height="169" class="alignnone size-medium wp-image-825" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/22151804_s-300x169.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/22151804_s-300x169.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/22151804_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<h2>安心したでしょ？</h2>
<p>なんで真琴がそんなに結婚したいのかもわからないまま、ただ話を聞いていた。</p>
<p>知らない世界の、知らない話。結婚ってそんなふうにするものなんだなって、少しだけ驚いていた。</p>
<p>結婚なんて、好きになった男女が、タイミングを見て自然と結婚へ進んでいくもの。それが普通だと思っていた。</p>
<p>そして、ちょっとだか普通の外側にいる真琴に惹かれているオレ。</p>
<p>思わず、口に出してしまった。</p>
<p>「それなら、オレって真琴ちゃんからするとどんな立場？」</p>
<p>真琴は前回のデートの時と同じように、正面からオレの目をじっと見つめてくる。</p>
<p>そして、ゆっくりと外れていく視線。</p>
<p>「ゆうきさん、結婚する気ないでしょ？」</p>
<p>「え？」</p>
<p>「<strong>恋愛の先にある結婚って理想だよね。でも私は結婚したい。そういうこと</strong>」</p>
<p>真琴の言葉を何回も頭の中でリピートする。どういう意味？　わからない。どんな言葉を返せばいいのか・・・思い浮かばない。</p>
<p>「わからないよね、こんな言い方じゃ。でもね、ゆうきさんが、私の言ってる意味を理解してくれたら、全部解決しちゃうと思う」</p>
<p>「ごめん、それって今すぐには理解できないかも。結婚したい真琴ちゃんがいて、オレは今すぐに結婚とか考えられなくて。あっ、でも結婚したくないとかっていう意味じゃないんだよ、あくまでも・・・」</p>
<p>必死で言葉をつなげようとするオレを、カウンターに頬杖をつきながら嬉しそうに眺める真琴の顔にドキッとした。</p>
<p>「<strong>わかってるよ、ゆうきさん。大丈夫。でも、もう一つ私がわかってること教えてあげるね。お見合いが上手くいっても、すぐに恋人同士みたいにはならないって知った時に、少し安心したでしょ？</strong>」</p>
<p>その通りだった。その瞬間は本当に気持ちを見透かされていたんだと思う。</p>
<p>この時のオレは、この先のことなんて想像できていなかった。だって真琴が決めた期限がたった６ヶ月だなんて知らなかったから。</p>
<p>オレと真琴の間に流れる時間が、急に早まるのは、ほんの少し先のこと・・・。</p>
]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>僕の彼女はお見合い中　第２話「ずっと恋愛していたい？」　</title>
		<link>https://emiria.wedding/794</link>
					<comments>https://emiria.wedding/794#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[abe]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 03 Sep 2021 16:18:45 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://emiria.wedding/?p=794</guid>

					<description><![CDATA[「もう一度会いたいって思った」 &#160; 初めて会った日 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2><b>「もう一度会いたいって思った」</b></h2>
<p>&nbsp;</p>
<p>初めて会った日に「あなたは結婚に向いてないヒト」そう言われたオレは、もう一回、真琴に会うべきか迷っていた。</p>
<p>もちろんそれは自分が勝手にそう思っているだけで、真琴がもう一度会う気でいるかどうかは別問題。</p>
<p>それを考えると、ラインで誘うのもイマイチ勇気が出ない。でも、もう一度会いたいと言う気持ちが自分にあるのはわかっていた。</p>
<p>夜ひとりで部屋にいるとスマホが何かの着信を知らせてくれる。マッチングアプリが、見知らぬ女性と繋がったことを教えてくれていた。</p>
<p>（とりあえずメッセージを書かなきゃな・・・）</p>
<p>いったい誰にアクセスしたのか、その相手はどんな人で、どんな顔だったのかも覚えていない。</p>
<p>それは、相手に対して驚くほどドライで、それほど興味がない証拠。</p>
<p>そんなにワクワクする感じせず、アプリを開き確認をする。</p>
<p>（ああ、こんな女性だったな。たしか、比較的近くに住んでいて、趣味も似ていたから、ボタン押したんだっけ）</p>
<p>とりあえず、せっかくマッチングしたんだから、何か起こるかもしれない。そんなことを考えながら、決まりきった挨拶文をメッセージ欄に打ち込んだ。</p>
<p>はじめまして、きぼうと申します・・・</p>
<p>ここまで打ち込んだ時、ふと真琴のラインを思い出した。</p>
<p><strong>（ねぇ、なんでアプリの名前がきぼうだったの？　今度会った時に教えてね）</strong></p>
<p>オレは書きかけのメッセージを削除し、真琴にライン送った。</p>
<p>（お疲れさま、真琴ちゃん。仕事終わったかな？　もしよかったら、来週のどこかで一緒にご飯でも食べない？）</p>
<p>真琴から返事が来たのは１時間くらい経ったとき。</p>
<p>（おつかされま。いいよ、来週なら水曜日と週末以外ならOK。どこに連れて行ってくれる？）</p>
<p>真琴のラインは最後が質問で終わっている。もう少し会話が続けられることに、ちょっと、いやかなりワクワクしてしまった。</p>
<p>（じゃあ、真琴ちゃんの食べたいジャンルにしよう。何がいい？）</p>
<p>（お酒飲みながらゆっくりできるところかな。和食以外で）</p>
<p>そして、翌週、オレと真琴は２回目の食事をすることになった。</p>
<h2>「あなたの彼女はきっと幸せ・・・でも」</h2>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-798" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/5052778_s-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/5052778_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/5052778_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>真琴との会話は楽しかった。</p>
<p>まだお互いのことを何も知らないから話題なんか探さなくても山ほどあった。</p>
<p>仕事のこと、趣味のこと、好きな食べ物、そして、これまでの恋愛のこと。</p>
<p>ひとしきり盛り上がったところで、真琴が思い出したように聞いてきた。</p>
<p>「そうそう、なんでアプリの名前がきぼうだったの？」</p>
<p>「あっ、いや・・・」</p>
<p>なんて答えようかと戸惑ってしまった。好みの女性に出会いたいっていう希望。</p>
<p>そんなことを正直に言うってのもどうかと思ったから。</p>
<p>「いやなんとなく、文字を打ちやすかったから。深い意味はないよ」</p>
<p>「そうなんだー。希望って、なにか夢があるのかと思っちゃった」</p>
<p>真琴がワイングラスを傾けながら、ポツリとささやく。</p>
<p><strong>真琴は、きぼうって名前をつける男性に何かを期待していたのかもしれない。</strong></p>
<p>でも、それ以上、オレはなにも言わなかった。</p>
<p>何も言わなかったけれど、どうしても真琴に聞いておきたいことがあった。それは初めて会ったあの夜、なんで「結婚に向いてない」って思われたのかってこと。</p>
<p>「あのさ、オレからも聞いていいかな？」</p>
<p>「なに？　ヘンな質問には答えないからね」</p>
<p>微笑みながらちょっとおどける真琴。</p>
<p><strong>「なんでオレが結婚に向いてないって思った？」</strong></p>
<p>真琴が真顔で正面からじっと見つめてくる。</p>
<p><b>「</b>だって、ゆうきさん、<strong>恋愛の先に結婚があればいいなって言ってたじゃない。</strong>それってみんなそう言うけどホントかな？　恋愛感情なんて、いつか冷めちゃうんじゃないの？」</p>
<p>その言葉は意外でもあったけれど、否定することもできなかった。だって、オレはその「恋愛感情なんていつか冷める」ってことを、つい最近、身をもって経験したばっかりだったから。</p>
<p>出会った頃は本当に楽しくて、お互いにずっと一緒にいるって思い合っていた。だけど、終わりはびっくりするほどあっけなく訪れた。</p>
<p>そして今、オレは元彼女のことを忘れたくて仕方がない。あれほど大好きで愛してたのに・・・。</p>
<p>「でもさ、結婚って恋愛してからじゃないと。付き合ってみないと相手のことだってわからないじゃん」</p>
<p><b>「ゆうきさんは、そう思うんでしょ？　だから結婚に向かないんだよ。ずっと恋愛していたいタイプの人」</b></p>
<p>真琴の言葉に何も言い返せなかった。</p>
<p>「でしょ？　だから、ゆうきさんの彼女になれる人はめっちゃ幸せだと思うよ。今まで、別れた彼女にヨリを戻そうって言われたこと、あるでしょ？」</p>
<p>「そういえば、ある」</p>
<p>「ほらねー。いままでの恋愛経験を聞いてればだいたいわかるんだ。私ってけっこう人を見る目があるんだよー」</p>
<p>そう言って無邪気に笑う真琴。その姿から、どうしても視線を外すことができなかった。</p>
<h2>「会えない週末」</h2>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-797" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4450112_s-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4450112_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4450112_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>オレはきっと、この短い時間の中で真琴に惹かれていたんだと思う。だから、また会いたいと思った。</p>
<p>そして、お店を出る前に、自分の口から次のデートに誘ってみた。</p>
<p>「真琴ちゃん、またデートしてくれるかな。今日で２回目だけど、両方とも夕食だけだったからさ、ドライブでも行こうよ週末に」</p>
<p>（いいよ）</p>
<p>そんな返事が返ってくるんじゃないかって思っていた。でも真琴から帰ってきたのは、そんな都合のいい返事じゃなかった。</p>
<p>「ごめんね、平日なら仕事終わりに時間は作れるけど、週末はちょっと難しいかな、しばらく」</p>
<p>少しショックだった。だけど、真琴にその理由を聞けるほどの仲じゃない。</p>
<p>「そっか、じゃあ、また仕事終わりにでも・・・」</p>
<p>そう言いかけたとき、真琴がオレの言葉を遮った。</p>
<p><b>「私ね、週末ってお見合いしてるんだ」</b></p>
<p>何を言っているのか一瞬わからなかった。週末？　お見合い？</p>
<p>頭の中を整理してみたが、やっぱりよくわからない。</p>
<p>「え？それって、お見合い？　あの、結婚する前にやるお見合い？」</p>
<p>なにが何だかわからなかったから、とりあえずお見合いっていう単語を口にしてみた。</p>
<p>「<strong>うん、そうだよ、結婚相手を探すためのお見合い</strong>」</p>
<p>「え？　でもこうしてオレと会ってるのは・・・」</p>
<p>「だよね、ゆうきさんからすればびっくりだし、意味わからないよね。旦那さんが欲しくて、結婚相談所に入ったの、今から２か月前に。で、週末ごとにお見合いしてるけど。よくわからないんだ、自分の気持ちが」</p>
<p>視線をテーブルに落としながら話す真琴を、ずっと見ていた。</p>
<p>「そうなんだ。でもまだ旦那さん候補も見つかっていないんだよね？」</p>
<p>「うん」</p>
<p>その先に続けられる言葉がすぐには思いつかなかった。</p>
<p>「オレと会ってるのは、婚活の合間の息抜き・・・とか？」</p>
<p>「違うよ、息抜きなんかじゃないよ」</p>
<p>（じゃあ、どうして・・・）</p>
<p>そう言いかけたけれど、オレは言葉にしなかった。</p>
<p>「週末はお見合いの予定だから、次に会うのは平日にしよっ」</p>
<p>真琴は、明るい口調で言った。その明るさが逆にオレを迷わせた。</p>
<p>真琴を改札で見送ったあと、一人で考えてみる。</p>
<p>いったい何だ、この関係って？　お見合い？　結婚相手探し？</p>
<p>真琴の楽しそうな顔と、寂しそうな瞳が交互に浮かんでくる。</p>
<p>来週の木曜日。真琴と三回目の合う約束をした。</p>
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		<title>僕の彼女はお見合い中　第1話「サニーときぼうとマカロンと」</title>
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		<dc:creator><![CDATA[abe]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 02 Sep 2021 15:54:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[小説]]></category>
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					<description><![CDATA[「こんなことってんあんのかよっ！」 &#160; 彼女に別れ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<h2>「こんなことってんあんのかよっ！」</h2>
<img decoding="async" class="alignnone wp-image-781" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4024360_s-300x200.jpg" alt="" width="389" height="259" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4024360_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4024360_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 389px) 100vw, 389px" />
<p>&nbsp;</p>
<p>彼女に別れたいって言われた瞬間に、真っ先に思い浮かんだ言葉がこれだった。</p>
<p>けっこう長くいたけど、それなりに優しくしたつもりだし、完璧じゃなくても、仲間内では「いい彼氏」っていうイメージで通ってた。</p>
<p>そんなポジションの中で、ひたすら彼女のことを想って過ごしてきてはいたものの、いざふたを開けてみれ、ちょいイケメンとの出会いにあっさり負けてしまうというお粗末さ。</p>
<p>結婚だって考えていたくらい、真面目に付き合っていたんだけど、そんな思いはあっけなく消し飛んだ。</p>
<p>だから、オレは泣いた。たぶん３日くらい。</p>
<p>そして４日目にこう決めた。</p>
<p>「彼女以上に好きな相手ができれば、きっと毎日が楽しい。だから、新しい彼女を作ろう」って。</p>
<p>フラれたことはショックだったけど、とにかくオレは新しい彼女を探すことにした。</p>
<p>そして、その方法は手軽なマッチングアプリ。</p>
<p>慣れない自撮りをがんばって、そこそこに映った写真をアプリに貼り付けた。</p>
<p>けっこうな人が勘違いしてる。<strong>マッチングなんてのは自分が選ぶんじゃなくて、まずは女性から選ばれること。</strong></p>
<p>選ぶのはそのあと。</p>
<p>ネットに落ちていた、こんな言葉を信じたオレは、手当たり次第にアプリの「いいねボタン」を押しまくった。</p>
<p>その結果「<strong><span style="color: #ff00ff;">サニー</span></strong>」と名乗る女性とメッセージのやり取りを始めることになった。</p>
<p>その女性は、爽やかな緑の背景をバックに微笑んでいた。</p>
<p>そのサニーという女性が写った画像の中にはスナップ写真もあったけれど、オレは優しく微笑むその顔がなんとなく気になった。</p>
<p>何回かメッセージのやり取りをしているうちに、少しづつお互いのことがわかってくる。</p>
<p>年齢はオレよりも4つ年下。仕事はある企業の受付をしていて、住んでいる場所はそれほど遠くもない街。</p>
<p>出会いにそれほど焦っていなかったから、ガツガツ質問はしなかった。それが彼女にとっては好印象だったのかもしれない。</p>
<p>その後、彼女と１か月ほどメッセージのやり取りを続け、自然と会う約束をするまでの仲になった。</p>
<p>だけど、会うまではお互いの時間が空いたときのメッセージのみ。ラインすら教え合わなかった。</p>
<p>そんな関係になってから、しばらく経って初めて会うことになった。</p>
<p>待ち合わせは金曜日の夕方。彼女の仕事が終わったあと。</p>
<p>彼女はグレーのコートを着てくると言っていた。顔はだいたいわかるので、それくらいの情報で十分だった。</p>
<p>そして、初めて彼女と会ったその日、オレは色んな意味でガツンとやられることになった。</p>
<h2>アナタは結婚に向いてないヒト</h2>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-783" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/2914496_s-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/2914496_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/2914496_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>オレと彼女はどこにでもあるチェーン店の居酒屋に入り、半個室みたいな造りで、少しだけ密室感のある席へ案内された。</p>
<p>オレは、その日、簡単な手土産を買っていった。</p>
<p>（<strong>女の子なら甘いものとかきっと好きだろう</strong>）</p>
<p>なんて言う、勝手な想像だけじゃくて、メッセージの段階でなんとなく、好みは聞いていたから、そこそこ有名店のマカロンを買っていったのだ。</p>
<p>居酒屋メニューだったけど、夕食を食べながら話はな盛り上がって、お互いの雰囲気も悪くない。</p>
<p>入店から２時間くらいたって、おなかも膨れたところで彼女がメニューを眺め始める。</p>
<p>「なんか甘いもの食べたいなぁ」</p>
<p>「結構食べたけどデザートは別腹だよね」</p>
<p>「うん。えーと、アイスにしようかな」</p>
<p>「じゃあ、これ食べてよ。はい」</p>
<p>そういって、オレは小さな手提げ袋を彼女に差し出した。</p>
<p>「え？　なに？」</p>
<p>「マカロンだよ。真琴ちゃんが、好きだって言ってたから」</p>
<p>「ホントに！　超うれしい！　食べていい？」</p>
<p>そのときの彼女の顔は本当に無邪気だった。</p>
<p>（こういう気持ちに素直な人、好きなんだよなぁ。アイツみたいで）</p>
<p>オレは心の中で、フラれた彼女のことを思い出していた。</p>
<p>そうそう、彼女はアプリの中で「サニー」って名乗っていたんだけど、本名は「<strong><span style="color: #ff00ff;">真琴</span></strong>」だって今日初めて教えてくれた。</p>
<p>ちなみにオレは何も考えずに「きぼう」っていう名前にしていた。</p>
<p>わざわざアプリ用に名前を考えるのが面倒だったから、自<strong>分の希望通りの女性と出会えますようになんて、軽い気持ちで入力した、どうでもいい名前。</strong></p>
<p>真琴はオレが買ってきたマカロンを、あっという間に２つぺろりと食べてしまった。</p>
<p>「このレモンのヤツが一番美味しい！」</p>
<p>「じゃあ、また買ってくるよ」</p>
<p>「やった！　楽しみにしてるね」</p>
<p>恋人同士のような会話が心地よかった。別れた彼女のとの間には、しばらくこんな空気感がなかったから余計にそう感じたのかも知れない。</p>
<p>そして、話題はいつしかお互いの恋愛観のことになっていた。</p>
<p>「真琴ちゃんの理想はどんな彼氏？」</p>
<p>「そうだなぁ、優しくて、頼りがいのある人」</p>
<p>「意外と普通なんだ」</p>
<p>「意外とって・・・私そんなに特殊に見える？」</p>
<p>「いや、そういう事じゃなくてさ。もっと条件が厳しいのかなって思ってた。メッセージでも、前の彼氏はけっこうイケメンでハイスペックだったって言ってなかったっけ？」</p>
<p>「えーっ、そんなこと言ってないよー。それって勝手な想像でしょ」</p>
<p>そう言いながらケラケラ笑う真琴。</p>
<p>真琴との会話は本当に心地よかった。お互いのテンポや言葉が、何の違和感もなくスッと自分に入ってくるから。気がつけば、入店してから4時間。あっという間だった。</p>
<p>（ろそろ、お会計しなきゃ）そんなことを考えたとき、真琴が意外なことを口にする。</p>
<p>「私ね、アプリで会うの今日で３人目なんだ。前の二人は、いろんな意味でちょっと無理かなって思ったから、もう連絡はとってないんだけどね。私、彼氏とかじゃなくて、ずっと一緒にいて欲しいって思える相手を探してるの」</p>
<p>その言葉を聞いて思わずオレは聞き返した。</p>
<p>「ずっと一緒にいたいって、そう思う相手って彼氏じゃないの？」</p>
<p>「<strong>違うよ、彼氏じゃなくて、私が探しているのは結婚したいって思える人</strong>」</p>
<p>「彼氏と結婚相手じゃ、ちょっと違う・・・よね？」</p>
<p><b>「うん、そして、あなたは結婚に向いてない人</b>」</p>
<p>少し笑いながら、真琴はオレにそう言った。</p>
<p>この時、真琴がどんな気持ちでその言葉を投げかけたのかはわからなかった。でもなぜかオレの心に突き刺さった。</p>
<p>たかがアプリでの出会い。</p>
<p>そして、そのたかがアプリで出会った女性から結婚に向いてないと言われたオレ。</p>
<p><strong>初めて会ったその日、好きになれそうかも、と思った女性からダメ出しを食らったということなんだろうか？</strong></p>
<p>（なんでオレは結婚に向いてないって思うの？）</p>
<p>それを真琴に聞くことはなかった。</p>
<p>そして精一杯の返事。</p>
<p>そうかなぁ？　そんなことないと思うんだけど・・・</p>
<h2>「名前の理由」</h2>
<img decoding="async" width="300" height="200" class="alignnone size-medium wp-image-784" src="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4912132_s-300x200.jpg" alt="" srcset="https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4912132_s-300x200.jpg 300w, https://emiria.wedding/wp-content/uploads/2021/09/4912132_s.jpg 640w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" />
<p>店を出て駅まで並んで歩いていると、真琴が急にクルリと身体の向きを変えた。</p>
<p>「そうだ、ライン交換しよう。メッセージのままじゃ面倒くさいもんね」</p>
<p>そう言いながらスマホを取り出す真琴。オレもスマホを取り出して操作する。</p>
<p>「へぇ、名前かっこいいね。ゆうきって言うんだ」</p>
<p>真琴がかすかにほほ笑んだように見えた。</p>
<p>「じゃあ、次はラインで連絡するね。今日はありがとう、楽しかったよ。またね」</p>
<p>そう言い残して真琴は改札を通り抜けてていく。</p>
<p>（またね・・・か。でも次なんてあるのかよ。ダメ出しされてんのに）</p>
<p>逆方向の電車に揺られながら、そんなことをぼんやり考えていた。するとラインにメッセージ。</p>
<p>（<strong>ねぇ、なんでアプリの名前がきぼうだったの？　ゆうきと・・・きぼう。今度会った時に教えてね</strong>）</p>
<p>オレは気持ちをぎゅっと掴まれたような気がした。</p>
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