そして、始まったお見合い相手との交際

ワタシ婚活はじめました その1はこちら

とりあえず見た目が好み。そしてスペックも悪くない。

お見合いだって、お互いに好印象という中から、二人を選び私は交際という名の儀式をスタートさせることになった。

 

「儀式」と言ったのは、結婚相談所のシステムが、本当に効率的でビジネスライクに進んでいくと感じていたからだ。

スマホで相手を選び、お見合いして、相手を気に入ったら交際へ。

そこに浮ついた気持などは介入させてはダメだということを理解しておけばよかったと気が付くのは、もう少し後になってのことだった。

初めての結婚相談所、初めてのお見合い。

戸惑うことも多少はあったけれど、とにかく自分の中で合格点を出した男性Aとの交際が始まった。

もしかして、意外と早く願いが叶うかもしれない・・・

この時は本当にそう思っていた。

 

まさかの初デートでお断り!

その人はお見合いの時、ピシッとスーツを着こなし、いかにも仕事ができる雰囲気を醸し出していた。

そんな部分に惹かれたことも確かだったが、私はまだお見合い相手のことを完全に信用していなかった。

よくあることだが、スーツ姿がかっこよくても、私服のセンスが壊滅的にダサい人をたくさん知っているからだ。

めちゃくちゃお洒落である必要はないけれど、少なくとも自分に似合った服を着てほしいし、できれば、少しだけ友達から褒めてもらえるくらいのセンスある人だと嬉しかった。

待ち合わせ場所に着いた私が心の中で祈っていたのは

「どうか、まともな服で来てください」

ってこと。

 

そして、そこに現れたのは・・・意外とイイ・・・いやかなりイイ

真っ白なパンツを履いて、Tシャツの上には淡いブルーのシャツ。

ひと言でいえば爽やか。

 

私のテンションは一気にあがった。つまり私好みだった。

お互い笑顔で挨拶をかわし、約束通りランチをすることにした。

彼が私を連れて行ってくれたのはイタリアンのお店。

お店に到着すると、席に案内してくれるウェイトレスの後に彼、私はその後を歩く。

そして、ウェイトレスが

「こちらの席でよろしいでしょうか?」

と彼に聞くと

「はい」

と返事をし、さっさと壁側のソファー席に腰を下ろしてしまった。

 

え? 私が椅子側?

 

一瞬、戸惑ったものの、何も言えずに仕方なく椅子に座る私。

 

(普通は女性を奥のソファー席に座らせるでしょ!

 

この時点で、私の中の減点カウンターが動き始めてしまった。

マイナス10ポイント!

 

そして、次にメニュー選び。

実はこれって、私の中ではけっこう重要なポイントでもある。

 

どんなものを選ぶのか?

どんな気遣いをするのか?

 

その人のスマートさや、女性に対する慣れを判断できるからだ。

すると彼は、おもむろに手を挙げてウェイトレスを呼んだ。

 

え?なに?どうしたの?

何のためにウェイトレスを呼んでいるの?

ワタシ、何を頼むか決めてないんだけど?

 

びっくりしている私のことなどお構いなしに、その彼は勝手にオーダーを始めてしまう。

「マルゲリータピザとパスタはボロネーゼで!」

はぁ? なんで勝手に頼んでるの!

私の食べたいものとか聞かないわけ?

 

それに、そのオーダー、両方ともトマト系だし!

もしかして、それ自分が2つとも食べるの?

頭の中がパニックになっていると、彼が初めて私に意見を求めてきた。

「まずはビールでいいですよね」

どうして、なんでもかんでも決めつけてくるんだ、コイツは?

「はぁ・・・・・・」

なんだかわからないうちに、私のランチはピザとパスタとビールに決まってしまったらしい。

「この店、パスタもピザも美味しいんですよ

なんの悪意もない笑顔が、逆にカチンときた。

初めてのデートでメニューを選ばせない。

さらに一つの品をいきなりシェアする気満々。

減点ウンターがものすごい勢いで作動する。

マイナス30ポイント。

 

そして、お会計は割り勘だった

正直、この時点で次のデートがないことは明らかだった。

それでも今日のランチは付き合うしかない。

目の前に出てきたパスタを取り分けている私は他人から見ればきっと死んだ魚のような目をしていたに違いない。

そして、目の前の無神経男はニコニコ笑っている。

私がこの時、本気で思っていた事。

「おいしいでしょう?」

とか言い出すなよ!ってことだけだった。

だってピザもパスタも普通の味だったから。

 

何か話している目の前の男性。

会話の内容なんか、まったく覚えていない。

楽しさも、ときめきも、ワクワクもないまま、早く時間が過ぎてくれと願う私。

そして、とどめの一撃がこのあとやってくる。

食事が終わりテーブルの上の伝票をさっと取り上げる無神経男。

その姿を見て何とも思わなかった。

きっとこの後、男が会計をしに行くので、私はその後を着いて行き、店を出るのだろうと思っていたから。

 

すると、この男、あろうことかこう言い放つ!

「えーと、全部で4600円です。2000円でいいですよ」

そうか、私に払わせる気なんだな、お前は!

それも自分のほうが600円も多く払ってあげます的なアピールするな!

 

確かに食事代は男性が払わなければならないというルールはない。

だけど、普通は、普通はだよ! 初めてのデートのランチ代くらい出すんじゃないの?

 

私の減点カウンターが降り切れた。

マイナス100ポイント!!!

おめでとうございます! パーフェクト達成です。

もう減点する部分もございません💦

 

そのあと、私の買い物に付き合ってもらう約束だったので、仕方なく1時間ほどショッピングモールを徘徊したのだが、地獄のようなツアーになったのは言うまでもない。

 

ようやく、デート終了の時間となったとき、私の体力も気力も限界だった。

しかし、無神経男は何も気が付いていないようだった。

別れ際

「楽しかったです。次回の約束はどうしましょう?」

と平気で聞いてくる。

 

「予定がわからないので、改めてご連絡します。ありがとうございました。」

 

それだけ言って、さっさと帰り方面のホームへ歩き始めた。

振り返ることもなく・・・。

 

ホームで電車を待つ間に私はカウンセラーにラインでメッセージを送った。

「今日の方は無理でした。交際終了でお願いします」

次のお相手とのデートは1週間後だ。